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本、展覧会、映画、ダンス・演劇のパフォーマンスなど。文学、美術などの芸術、ヨーロッパ、英語に加え、フランス語や中国語、およびその文化にも興味がある。
by cathy_kate


『竹内レッスン―ライヴ・アット大阪』 竹内敏晴著

竹内レッスン―ライヴ・アット大阪

竹内 敏晴/春風社

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からだと声を解放し、自分の言葉を人に届けるためのワークショップを開催した著者による記録。
大阪では、どもりのある人など向けにワークショップを開催し、公開講座や公演を行ったらしい。
参加者の話も多く収録されている。
著者も書いているように、個々のエピソードから伝わる力は強烈だ。

p. 63
<「わかる」ということと「ことばをはなす」ということの深い亀裂。この二つを同じことと混同している現代文明の「思い込み」>

p. 141
<知識の集積や気配りの敏感さ、そういう意識の「寄せ集め」が、「わたし」なのだろうか。身体感覚を呼びさまされたと言っても、それも意識の言語化・情報化の積み重ねなのではないだろうか。>

p. 231
<ほんとになにを言いたいのかをはっきりことばにしなければ、対話は成り立たないだろう。わたしは日本における日本語の問題として「察しあう」という姿勢を変えてゆきたいと願っている>

by cathy_kate | 2018-05-22 21:45 | 第一幕 本
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