本、展覧会、映画、ダンス・演劇のパフォーマンスなど。文学、美術などの芸術、ヨーロッパ、英語に加え、フランス語や中国語、およびその文化にも興味がある。
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「ルドン―秘密の花園/Flore d'Odilon Redon」 三菱一号館美術館
三菱一号館美術館所蔵のオディロン・ルドンの巨大パステル画「グラン・ブーケ(大きな花束)」(1901年)。
ルドンのパトロンだったドムシー男爵の城館の食堂を飾る壁画の一枚だったらしい。 今回の企画展では、一緒に食堂にあったその他の壁画15点がパリのオルセー美術館から来日し、展示されている。 ルドンの画家人生の前半の「黒」を基調とする版画や木版画から、後半のカラフルな絵まで、存分に堪能できる。 展覧会タイトルにあるように、植物や、植物と人間や動物が一緒になったみたいな生き物が描き出されている。 気持ち悪いのかもしれないが、気持ちいいというか。呼び覚まされるこの感覚は何だろう? 自然を描いた絵を一枚見ただけで、どんなによく(じっくりと)世界を「見て」いた画家だったかが分かる。 よくよくよく見つめないと、見抜かないと、あんな絵は描けない。 「ゲラン・ブーケ」はこの美術館で何度か見ているけれど、初めて見たとき、魅入られてしまった。 いつまで見ていても飽きない。なぜかは分からないけど。「命」「生きている」という感じがする絵なのだ。 この絵が東京にあってとても幸せ。この美術館を運営する企業は別に好きじゃないけど、この絵を購入してくれたことに対してだけはありがとう(笑)。 「グラン・ブーケ」が食堂の壁画の一枚だったということはこれまで意識していなかったが、他の壁画たちも見ることができたのは貴重だった。 願わくば、今回揃った壁画を、展示室の一室に、食堂を再現して並べてほしかったけど・・・。食堂の家具とかも含めて、再現してほしかったなあ。 「野の花のいけられた花瓶(Flowers in a Vase / Vase de fleurs des champs)」(NGAナショナル・ギャラリー、ワシントン) 「首の長い花瓶にいけられた野の花(Wilflowers in a Long Neck Vase / Fleurs des champs dans un vase au long col)」(ニューヨーク近代美術館(MoMA)) この2点の絵もすごくすてきで、のどから手が出るほど欲しい(笑)。 「グラン・ブーケ」と違って小さい作品だから、狭い我が家でも飾れるしさ(笑)。 チケット代は一般1,700円!って高額だけど、その価値はあります。 ちなみに、香川県民は、「ルドン」と「うどん」の関係で、無料らしい(笑)。 展覧会の公式サイトはこちら。
by cathy_kate
| 2018-03-22 21:54
| 第二幕 美術
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