本、展覧会、映画、ダンス・演劇のパフォーマンスなど。文学、美術などの芸術、ヨーロッパ、英語に加え、フランス語や中国語、およびその文化にも興味がある。
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『メットガラ―ドレスをまとった美術館』 アンドリュー・ロッシ監督
年1回、5月の第1月曜日に、ニューヨークのメトロポリタン美術館で
開催される「メットガラ」というイベントを追う。 メトロポリタン美術館服飾部門の1年間の活動資金を集めるためのイベント だそうで、アメリカっぽいなあ~。 ファッション雑誌『ヴォーグ』編集長のアナ・ウィンターや、 メトロポリタン美術館服飾部門のキュレーター、アンドリュー・ボルトンらが、 このイベントとそれに合わせた展覧会「China: Through the Looking-Glass」 (ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』をもじった展覧会名ですね)の 準備に奔走する姿を描く。 思っていたより面白かった!! 「アートなのか?」と美術館においてはまだ懐疑的な目で見られることもある ファッション部門と、東洋(アジア)美術の中でも特に権威的と思われる 中国美術部門とのコラボレーションの展覧会では、東西のセンセティブな問題 なども浮上する。 西洋の美術館が「非西洋」を取り上げる場合に、いかに「差別的」になるのを 避けるか、というのは、たぶん必ずテーマになるのだが、「西洋」の視点から 作れば、(たとえ「非西洋」の当事者の作品を一部取り入れようとも)必ず、 「非西洋」は異物扱いされる。当たり前だけど。 それは避けられないし、避けられないからこそ、やる意義があるのでは? 主催者が、いかにそういうことに意識的になれるか、ということが大事だと思う。 しかし、なんとクリエイティブな世界なことか! かけてるお金もすごいけど(笑) この映画を見て外に出ると、街の人たちがセンスのない人ばかりに見えて、 ちょっと悲しかった(自分を筆頭に・・・笑) ファッションって、「そんなことやっていいの?!」という「タブー」を、 ひょいっと越えちゃう気がする。 簡単に見えるけど、簡単じゃないんだろうね、ひょいっと飛び越えるの。
by cathy_kate
| 2017-05-02 00:10
| 第五幕 映画
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