本、展覧会、映画、ダンス・演劇のパフォーマンスなど。文学、美術などの芸術、ヨーロッパ、英語に加え、フランス語や中国語、およびその文化にも興味がある。
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「生誕130年記念 藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―」 府中市美術館
年代ごとに、すべての作風とは言いませんが、多様な画業を、約110点の作品で
紹介する、大規模と言っていい個展だと思います。 デッサンが大半ということは全然なく、大作も含む油彩画や水彩画で構成されて いるのもうれしい。 最初にパリに行ったときの作品や、晩年フランスに戻ったときの作品は、 やっぱりいいですねえ。両者の違いも、それぞれよい。 風景画の小品も好き。 戦時中に日本で描いた戦争画は、以前も東京国立近代美術館で 見たことがありました。 気分が悪くなり、口を押さえたくなる代物です、私にとっては。 それほど力のある絵とも言えるのでしょう。 フランスにいる間も帰国後も、日本人から浴びせられた誹謗中傷。 戦争画は、「よき日本人」として認めてもらう手段でもあったのなら、 純粋に悲しくなります。 戦後、敗戦だったために、今度は、実際は戦犯ではないのに戦犯っぽく扱われ、 もう日本には愛想を尽かして、二度と戻らず、日本国籍を放棄して、 フランス人「レオナール・フジタ」になっても、不思議はない。 ただ、最初から喜び勇んでそうしたわけではないと思うので、時代ということが あったにしても、でも、日本人は今でも、海外で活躍している人に対して、 不当に冷たかったり、逆に、過剰に高く評価したりすること、あるかもしれません。 今では藤田嗣治の絵画は日本でも人気ですから、まあ、いいことなのか? ミュージアムグッズもすてきで、欲しくなってしまう。 展覧会の公式サイトはこちら。 辺鄙な場所にある美術館です・・・。大きな公園の中にあります。 うっそうと木の生い茂った公園の規模といい、 自転車や車がないとかなり不便そうな街の様子といい、府中って、 欧米みたいなところですね(笑) なんだか旅行気分を味わえました。道にも迷ったし(!)
by cathy_kate
| 2016-10-02 16:45
| 第二幕 美術
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