本、展覧会、映画、ダンス・演劇のパフォーマンスなど。日常についても。文学、美術などの芸術、ヨーロッパ、英語に加え、最近は中国語と中国語文化圏に興味あり。フランス語ももっと勉強したいと思うこの頃。
by cathy_kate
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全体
序幕 はじめに
第一幕 本
第二幕 美術
第三幕 ダンス
第四幕 演劇
第五幕 映画
第六幕 音楽
第七幕 混合芸術
第八幕 旅
第九幕 料理
幕間 日常
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『わたしは、ダニエル・ブレイク』 ケン・ローチ監督

病気で働けなくなったダニエルと、シングルマザーのケイティの
苦境と交流を描く。

イギリスの「福祉」が、本当にこの映画で描かれているような状態
だとしたら、それだけで泣けてくる。
でも、自分は普段そういうところに目を向けてもいないから、
困っている人を助けないという点で、私も同罪か・・・。

ケン・ローチ監督は、すごく善人なのかなという気がした。
悲惨な状況を描いているのだが、性悪説には基づいていない。
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# by cathy_kate | 2017-05-05 23:32 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『僕と世界の方程式』 モーガン・マシューズ監督

自閉症の男の子が、数学の世界大会出場で中国人の女の子と出会い、
初めての恋をして、大切なものを守るということを知る物語。

主人公の男の子と父親とのエピソード、その後の母親との関係が、
意外と壮絶・・・。

母親役のサリー・ホーキンスは『パディントン』のママ役もやってて
気になってたけど、美人ではないしわの多いおばさん(まだ40歳なんですが)
って感じなのに、なぜかとってもチャーミング。
なぜだーっ!!って不思議なのですが、意外と(?)男性にもてるんだろうな
と思いつつ、でもなんか悪女そうで苦労させられそう、と勝手に思ったり(笑)

恋の相手が中国人という設定は、イギリスに中国系が多いから?とか、
いい子ちゃんテイストもあるんだけど、そのわりに出来がいい映画だと思う。
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# by cathy_kate | 2017-05-05 23:21 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『美術館の舞台裏―魅せる展覧会を作るには』 高橋明也著

美術館の舞台裏: 魅せる展覧会を作るには (ちくま新書)

高橋 明也 / 筑摩書房


学術的にも意味があって、多くの人も楽しませ、採算的にも「成功」する
展覧会を企画、開催するのはすごく大変。

でも、それを目指さないと、美術館の存続も美術品の継承も難しくなって
しまうのかな。
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# by cathy_kate | 2017-05-05 22:37 | 第一幕 本 | Comments(0)

『百日告別』 トム・リン監督

2015年台湾。
『九月に降る風』の監督による映画。

台湾の人気バンドMaydayのメンバーと、香港の人気女優カリーナ・ラム主演で、
台湾と、沖縄も舞台、と聞くと、売れそうに作っている映画なのかな、と
少し思ってしまうが、たぶん、全然そうじゃなかった。

むしろ、そっけないほどストイックな感じで、監督にとって本当に撮る
必要のある映画だったように思える。

交通事故で妻子をなくした男と、同じ事故で婚約者をなくした女の100日を追う。
初七日や、その後の「節目」にも、意味合いがあるのですね。知らなかった。

監督の実体験を基にしているらしいです。
忘れられないけど、抱えたままどうやって生きていくか、
言葉では言い古されているけれど、一人一人が向き合わなくてはいけない
このことに、監督は、この映画を作りながら、向き合ったのかな。
思えば、巡礼のような映画でした。
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# by cathy_kate | 2017-05-05 22:18 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『未来よ こんにちは』 ミア・ハンセン=ラブ監督

原題:L’avenir(未来)
2016年フランス・ドイツ

邦題はもちろん、サガンの『悲しみよこんにちは』のもじりでしょう。
主演は、60代のフランスの有名女優、イザベル・ユペールで、
50代後半の高校の哲学教師を演じる。
「おばあさん」ではあるんだけど、美人だし、しゃんとしている。
彼女の母を演じたエディット・スコブという女優は80歳近くのようで、
恐るべし・・・。

パリで大好きな哲学の高校教師をしながら、同じく教師の夫と暮らしている
主人公。
2人の子どもは独立し、元モデルの寂しがり屋の母がしょっちゅう電話をかけてくる。
平凡だけど、満足な人生だと思っていたのに、夫が、他の女性と出会ったから、
離婚したいと言う。
母の状態が悪化、教科書の出版でも干されそうになり、元教え子の青年との
交流が心のなぐさめになりつつ、彼から「思想と行動が一致していない」などと
言われてしまう。

最後、主人公と元教え子の青年は一線を越えたのかね、やっぱり。
フランス映画としてはごちゃごちゃしたせりふが少ないほう(哲学教師が
主人公であるにもかかわらず)だけど、それでも、日常でそういう面倒な会話
します?っていうのが、フランスらしい?

でも、そうやって、直接仕事とかに関わらないことであっても、きちんと考えて
言葉にして伝え合う、って、もっと日本でもしたほうがいいとは思います。

料理をする場面は出てくるけど、洗濯や掃除の場面はなし。
まさか、お手伝いさんがしてるんじゃないよね?
田舎の自然に囲まれた別荘のようなところで過ごす場面や、公園で寝転がる
場面も多いのだけれど、虫いませんか? 水(お湯)出ますか?とかって、
不便さを想像してしまう・・・。

中高年(女性)の危機を描きながら、本当に不快な要素はうまいこと排除し、
ステレオタイプな「フランスっぽさ」を盛り込んだ映画、という印象。
悪くはないので、楽しめましたが、ぬるま湯な感じがする。
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# by cathy_kate | 2017-05-03 00:24 | 第五幕 映画 | Comments(0)

「大エルミタージュ美術館展」 森アーツセンターギャラリー

「オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が副題の展覧会。
ロシアは当面行く機会がなさそうだから、展覧会に行きました。

16~18世紀のルネサンス、バロック、ロココの油彩画が中心。
最近、あらためて、こういう絵画はやっぱり好きだなあと思う。
ティツィアーノ、レンブラント、リベーラ、シャルダン、ブーシェ、
クラーナハ、ゲインズバラ、とかね。

画期的なところとかはないけど、絵画そのものはじっくり味わえる
展覧会でした。
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# by cathy_kate | 2017-05-02 23:59 | 第二幕 美術 | Comments(0)

『時間の言語学―メタファーから読みとく』 瀬戸賢一著

時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)

瀬戸 賢一 / 筑摩書房


「時間」「とき」という抽象概念は、「メタファー」(他の何かに例える)
ことでしか言い表せない(理解できない)。

「時間」は「流れ」であり、「お金」のように大切である、という認識が、
日本や欧米をはじめとして世界で支配的である。

だが、「時間はお金」という発想に基づく社会は、格差を生み、持続不可能な
方向に進もうとしている。

今、これからの世界で必要なのは、「時間は命」と捉えて生きていくことだ。

というのが、本書の主張の中心だと思います。

具体例(事例、用例)から見る言葉の定義、捉え方も面白い。

「うれしいとき」とは言うけど、「うれしい時間」は(広告などでは
使われそうだけど)変なのはなぜか?
「とき」は、それを過ごす人も意味内容に含む言葉だが、「時間」は
そうではなく、「うれしい時間」だと、「うれしい」の主体が「時間」
のようになってしまうから。

「とき」は、「場合」も指すことができ、このことは、空間を表す
「ところ」にも言える。(英語のin the case whereといった表現も浮かぶ)

著者は、「時間は命」を、ミヒャエル・エンデの児童書『モモ』を挙げながら、
「大切なものを表すメタファー=命」として、導き出す。
しかし、「時間は命」に至る道のりは、もっと丁寧に考察されてもいいのでは
ないかと思う。

感覚的にはすぐに納得できるはずなんですけれどね、だって、命は時間そのもの
でしょう、って、ね、でも、それでも、「時間はお金」という思考のもと、
お休みのときでさえ、あれもしなきゃ、これもしなきゃ、無駄にしちゃいけない、
ていうご時世ですから。

それから、なぜ、「時間はお金」で社会が動いて、人もそれを疑問に思いづらいのか、
という点も、もっと追究されるべき。

その日暮らししかできなかった昔と違い、今の「先進国」では、貯蓄ができるし、
それによって、未来を、現在の自分の選択と努力で、ある程度コントロールできると
思えば、未来のことを考えて、時間を「管理」するようになってしまう。

でも、本当は、未来は「命」と同じで、コントロールできないはず。
(『モモ』の「時間どろぼう」が人間をだまそうとしたように、貯蓄も利子も
ないはず)

どんなに計画を立てても、時間の「流れ」に人間が手を突っ込んで、方向を
変えたり、止めたりはできない。

でも、過去が現在に影響し、現在が未来に影響する、という時間の流れに
こだわる限り、時間を「節約」したり、時間を「有効活用」したりしようと
してしまう。

現在頑張らなければ、未来になったときに、過去を後悔することになるのでは
ないか、という恐れを抱いたり。

本書では、今後、「円環する時間」についてもっと考えなければ、ということで
締めくくられている。
それはどんな世界なんだろう?

「スローライフ」の本なども最近はよく出ているが、「未来への投資」のために
今頑張らなければ、と「追われる」感覚から、本当は逃れてもいいのかもしれない。
(頑張れなければ、と思うのに、頑張れていない、ことに落ち込む、というのも、
変な話ですよねー。それこそ、精神力の「無駄」というか)
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# by cathy_kate | 2017-05-02 23:48 | 第一幕 本 | Comments(0)

『メットガラ―ドレスをまとった美術館』 アンドリュー・ロッシ監督

年1回、5月の第1月曜日に、ニューヨークのメトロポリタン美術館で
開催される「メットガラ」というイベントを追う。

メトロポリタン美術館服飾部門の1年間の活動資金を集めるためのイベント
だそうで、アメリカっぽいなあ~。

ファッション雑誌『ヴォーグ』編集長のアナ・ウィンターや、
メトロポリタン美術館服飾部門のキュレーター、アンドリュー・ボルトンらが、
このイベントとそれに合わせた展覧会「China: Through the Looking-Glass」
(ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』をもじった展覧会名ですね)の
準備に奔走する姿を描く。

思っていたより面白かった!!
「アートなのか?」と美術館においてはまだ懐疑的な目で見られることもある
ファッション部門と、東洋(アジア)美術の中でも特に権威的と思われる
中国美術部門とのコラボレーションの展覧会では、東西のセンセティブな問題
なども浮上する。

西洋の美術館が「非西洋」を取り上げる場合に、いかに「差別的」になるのを
避けるか、というのは、たぶん必ずテーマになるのだが、「西洋」の視点から
作れば、(たとえ「非西洋」の当事者の作品を一部取り入れようとも)必ず、
「非西洋」は異物扱いされる。当たり前だけど。
それは避けられないし、避けられないからこそ、やる意義があるのでは?
主催者が、いかにそういうことに意識的になれるか、ということが大事だと思う。

しかし、なんとクリエイティブな世界なことか!
かけてるお金もすごいけど(笑)

この映画を見て外に出ると、街の人たちがセンスのない人ばかりに見えて、
ちょっと悲しかった(自分を筆頭に・・・笑)

ファッションって、「そんなことやっていいの?!」という「タブー」を、
ひょいっと越えちゃう気がする。
簡単に見えるけど、簡単じゃないんだろうね、ひょいっと飛び越えるの。
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# by cathy_kate | 2017-05-02 00:10 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『シチリアの恋』

中国の女優と韓国の男優がカップルを演じる映画。
つまらなかった~~~!!
こんなにつまらない映画、久しぶりに見た(笑)

なんで韓国人なのか?―韓国の人気俳優を起用したかったから。
なんでイタリアのシチリアなのか?―ロマンチックそうな場所だから。
という感じで、設定やプロットに必然性が見られない。

「愛」の証しというトリック(?)も、その種明かしも月並みで、
全部どこかから取ってきたような感じ。

なによりも、主人公たちの性格が駄目過ぎ!
特に女性には何の魅力も感じられず、不愉快・・・。
男性から見たら、いいのかな、この人・・・。
未熟で、「どうでもいい人」にしか思えないけど・・・。
男性も、どうでもいい感じなんだけど、なぜこの女性(というか女の子)を
好きになったのか、まったく理解できず。
誰にも、何の感情移入もできない。
だいたい、(身体的な事情などがある場合を除き)クチャクチャと音を立てて
食事をする人(この主人公の女性がそうなのだが)って、無理です・・・。
仕事もできないし、でも、なぜか、負けん気が強い、ところがいいのか??
男性も、単に自分をかっこいいと信じて疑わない、自意識過剰君というか。

あ~、くだらなそうかもとは思っていたけど、思ってた以上にくだらなかった!
中国語のリスニング学習にもあんまりならなかったし。

でも、亡くなった人にまた会えたら、って思いますよね。
でも、現世ではかなわないんですよね。
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# by cathy_kate | 2017-05-01 23:40 | 第五幕 映画 | Comments(0)

「バベルの塔」展(東京都美術館)

ボイマンス美術館所蔵のブリューゲルの「バベルの塔」。
ヒエロニムス・ボスの「放浪者(行商人)」、「聖クリストフォロス」。
15~16世紀ネーデルラントの彫刻、絵画、版画を日本で堪能できる!

「バベルの塔」の細部拡大パネルも拡大複製画も立体映像も素晴らしいけど、
昔の人は、こんなに拡大しなくても、もっとよく細かいことが「見えて」
いたのかな?
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# by cathy_kate | 2017-04-23 23:46 | 第二幕 美術 | Comments(0)

『たかが世界の終わり』 グザヴィエ・ドラン監督

カナダ・ケベック出身の若き監督による新作映画。
やっぱり天才なんですねー。

監督ではない作家による戯曲が原作らしいのですが、見事にこの監督らしさが
出ているような。

「愛してるのに理解できない」「理解できないのに愛してる」というのが
テーマだと思います。

作家として成功しているハンサムな34歳のルイは、12年ぶりに家族の家に帰る。
それまでは、家族の誕生日などに、短い言葉のポストカードを送るだけだった。
母、兄、兄の妻、妹が迎えてくれる。まともに平穏な日々を送っている人間なら、
気が狂いそうになる会話を繰り広げる家族。うんざりした雰囲気が漂う。

過度におしゃれをしてルイを迎えているように見える母と妹。
弟がゲイと知っていながら、弟と、初対面の妻が親しく話すのが不愉快そうな兄。
それは、彼らがルイの美しさと才能と成功と経済力に嫉妬しているから。
ルイを愛しているのに、だからこそ、特に兄は、自分のコンプレックスが刺激されて、
ますます不愉快になり、つらくなるのだ。

12年前、ルイはゲイであることが理由で生まれ育った町を出たのか?
父親は、以前住んでいた家で自殺でもしたのか、それとも、ドラッグや暴力などで、
家族をつらい目に遭わせたのか?
暗示があるだけで、明確には示されない。

自分の死期が迫っていることを伝えに帰ってきたのに、
ルイは結局それを伝えられない。
家の中を苦しげに激しく飛び回って、死んで床に落ちた鳥
(時の経過を表す壁掛け時計から飛び出したように見える、
時を告げる鳥だったのか)を残して、一人、ルイは去る。

世界の見え方を映像で提示できるのが、映画の醍醐味だと思う。
本当の意味でそれができる監督はそう多くはないのではないか。
数少ない貴重な監督の一人が、このグザヴィエ・ドランなのではないか。

人を理解する、理解しない、というのは、本当に厄介。
どんなに長く一緒にいても、どんなに言葉を尽くして語り合っても、
「理解できる」わけじゃない。「理解できる」と思ったとしたら、
それは(ある意味幸せな)錯覚なんじゃないかな?

どうして、他人(家族を含む)を理解し、理解されたいなんて願うのだろう?
自分で自分のことも理解できないのに。
私はそんなこと、とっくの昔の若いころ(子どものころ)にあきらめた。
理解できなくても愛しているなら、それで十分です。

映画の公式サイトはこちら
このサイトで聞ける、映画で流れる音楽もよいです!

フランス語のセリフと英語の歌が溶け合うところも好き。
いろんな見かけの人がいて、いろんな言語が飛び交う、そういう環境のほうが
落ち着く。似たような見かけの人々が一つの言語を話しているよりも。
2つくらいの言語で自分が形成されていたら、面白いと思う。
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# by cathy_kate | 2017-02-25 23:43 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『エゴン・シーレ 死と乙女』 ディーター・ベルナー監督

2016年オーストリア、ルクセンブルク

20世紀初頭のオーストリアで特異な絵を描き、28歳で急逝した画家、
エゴン・シーレの芸術と、モデルとなった妹、同棲相手、妻との、彼の人生を描く。

16歳の妹を裸体で描いてその絵を売り、クリムトから紹介されたモデルと住み、
そのモデルと住んでいるのに、裕福な若い娘と結婚する。

シーレを演じる俳優は、そんな身勝手に思える才能あふれる画家を演じるのに
ふさわしくと言うべきか、若く美しい。

誰とも恋も結婚もしないと言っていたモデルが、シーレが別の女性と結婚すると
聞いて、自暴自棄のようになってしまうのが悲しい。

予告編を見て、フランス語の映画と思って見に行ったのですが、
大半はドイツ語でした。
そりゃそうか、オーストリアの画家だし~。

美しい映画ですし、真摯に作ってある感じで、ある程度の感銘は受けるのですが、
深く感動ができるわけではない、かな。

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# by cathy_kate | 2017-01-31 23:11 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『ブラインド・マッサージ』 ロウ・イエ監督

原題:推拿
2014年中国、フランス

『天安門、恋人たち』『スプリング・フィーバー』『二重生活』を作った、
中国で映画制作を禁じられたこともあるロウ・イエの最新長編映画。
期待を裏切らない、天才なんですねー。

社会のマイノリティーを描きながら、人間に普遍の残酷さと悲しさと、
愛と希望を描くのです。

大の苦手の血!が出てくる場面があるのがきついですが、それを我慢してでも
見たいほど、すごい映画なのです。

南京のマッサージ院を舞台に、視覚障がい者たちの群像劇のような仕立てに
なっている。

冒頭で、ナレーションで映画の説明が入るのが、この監督の映画としては
珍しく、なぜ?と思ったのですが、そのうち、映画の題名や監督名やキャストの
紹介などがそのナレーションで入り、視覚障がい者を描いた映画だからか、
と気付いた。

終盤で、青年が暴力を振るわれる場面で、画面が暗くなり、見えない中で
殴られる恐怖がいかほどのものか、少しは想像できるような演出がなされている。
でも、その後徐々に映像が見えてきて、でもそれは部分的でぼやけている。
やがて、それが、青年が取り戻した視力で見ている世界なのだと観客が思い当たる。
うまいですよねー。

子どものときの交通事故で母と視力を失った小馬(シャオマー)。
端正な顔立ちの純朴さを感じさせる青年だが、マッサージ院の経営者の一人、
シャーの同級生、王(ワン)が連れてきた恋人に「一目ぼれ」し、かなわぬ
片思いに我を忘れそうになる。

小馬のその様子に気づいたもう一人の経営者、チャンが、小馬を、行きつけの
違法の売春宿に連れて行く。
小馬はそこで出会った女性と親密になるが―。

ハンサムでダンスが上手なシャーは、盲目を理由に見合いにことごとく失敗、
しかし、新人の女性マッサージ師が客から美人と言われているのを聞き、
彼女の美が欲しくなる。
しかし、彼女が心をよせるのは小馬なのだ・・・。

恋人の親に「全盲の男は駄目だ」と結婚を反対され、南京に駆け落ちしてきた
王は、弟の借金の返済を取り立て屋に迫られ、結婚を先延ばしにしたくないと、
ある思い切った行動に出る。

徐々に視力を失っていく女性は、目が見えるうちにと、素朴な同僚の男性に
アプローチするが、「俺はお前にふさわしくない」と言われ―。

見えないことは恐ろしいが、そうやって生きている人がいる。
見える人は、なかなかそのことを見ようとしないけれど・・・。
でも、誰だっていつそうなるかもわからないのに、なぜ見ようとしないのだろう?

この監督が描く報われない愛は胸をえぐられるようですが、それでも、
生きていかなくてはいけないし、それも人生なのですね。

マッサージ院の視覚障がい者たちは、数人を健常者の役者が演じている以外は、
演劇経験のない実際の視覚障がい者たちが演じている。
体当たりの演技に感服しました。
みんなではしゃいで笑っているとき、心底楽しそうなのにも、心を打たれました。

映画の公式サイトはこちら
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# by cathy_kate | 2017-01-29 21:12 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『天使にショパンの歌声を』 レア・プール監督

原題:La passion d’Augustine
2015年カナダ

カナダのケベックを舞台にした、フランス語の映画。

音楽教育を特色としたキリスト教の女子寄宿学校が、財政難のために
廃校を迫られる。
そんなとき、ピアノの才能を秘めた姪アリスを学校に迎えた校長は、
学校を存続させようと決意する。

結構つまらなかったです(笑)
でも、ピアノの演奏は結構よかったかな。

学校の教師たちが、体と頭を覆うシスターの服を脱いだとき、
こんなにも個性が出るものなんだ、と驚きました。

映画の公式サイトはこちら
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# by cathy_kate | 2017-01-29 20:32 | 第五幕 映画 | Comments(0)

『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』 ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー監督

2015年フランス

日曜日の最終回は1,100円、を狙って行ったら、これは「特別興行」とのことで、
1,800円均一でした・・・。
寒くて暗い雨の中、来たのに、その価値があるのか?と心配になりつつ、
チケットを買いましたが、質の高いドキュメンタリー映画だと思います。

このページから、紹介文を引用します。
==========================================
長年に渡り世界最高峰の芸術を提供し続けてきたバレエの殿堂“パリ・オペラ座”。20年近く芸術監督を務めたブリジット・ルフェーヴルの退任後、ニコラ・ル・リッシュ、マニュエル・ルグリら錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少でパリ・オペラ座の芸術監督に大抜擢されたのは、映画『ブラック・スワン』の振付師であり、女優ナタリー・ポートマンの夫として知られるバンジャマン・ミルピエだった。本作はミルピエが芸術監督として手掛ける新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」完成までの40日間に密着し、公式プロデュース作品でしか成しえないオペラ座の貴重なバックステージを、スタイリッシュかつ圧巻の映像美で描いていく。階級制度を否定し、エトワールではなく若手ダンサーたちからメンバーを選抜、長い歴史の中で初めて黒人ハーフダンサーを主役に抜擢するなど、伝統ある名門に大胆な変化をもたらしていくミルピエだったが、彼の異端ともいえる挑戦は周囲との軋轢を生み、さらにダンサーの怪我、ストライキや衣装の不具合など次々にトラブルが襲い掛かる。果たして公演は無事に初日を迎えられるのだろうか──?

出演ダンサーはレオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェなど"パリ・オペラ座"の次世代を担うスターたち。スローモーションを多用したダンサーたちのエレガントで躍動的な動きは、他のドキュメンタリーを圧倒するほどに美しく、観る者を魅了する。ミルピエとともに公演を作り上げるのは、ビョーク、シガー・ロス、アノーニとのコラボレートで知られるピアニストのニコ・マーリーや、レディー・ガガとのタッグで知られるアヴァンギャルドな気鋭ファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン。映像はミルピエやダンサーだけではなく、共に公演を創り上げるクリエイターやスタッフ達の姿も丹念に追っていく。クリエイティブへの深い敬意と愛情が込められた本作は、バレエファンのみならず、創作を愛する多くの人々の心に深く響くことだろう。

出演者:
バンジャマン・ミルピエ、レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、アクセル・イーボ、エレオノール・ゲリノー、レティツィア・ガローニ、マリオン・バルボー、オーレリー・デュポンほか

<公演参加クリエイター>
音楽:ニコ・マーリー「拘束のドローイング」、衣装:イリス・ヴァン・ヘルペン、指揮:マキシム・パスカル
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バンジャマン・ミルピエは1977年にフランスで生まれ、セネガルで少年時代を過ごし、
アメリカなどで踊ってきて、映画の制作にも携わり、ダンスの会社を自身で設立、と、
パリ・オペラ座の芸術監督に就任するにしては、異色の存在だったのでしょう。

そういう人を芸術監督にしたということは(しかも、このドキュメンタリーは、
「パリ・オペラ座公式プロデュース作品」)、改革が必要と考えられたのでしょうけど、
ミルピエは2016年2月に芸術監督を辞任したそう。
やはり、難しかったのでしょうか?

振付をするミルピエ、若き選抜メンバーのダンサーたち(普段はコール・ド・バレエを
踊る「階級」のダンサー)、バレエ教師、音楽家、事務スタッフ、技術スタッフが、
力を結集して一つの作品を作り上げていく過程が感動的。

なのですが、旧態依然としたパリ・オペラ座に変革をもたらそうとするミルピエの
闘いがもう一つの大きな見どころだ。

白人のダンサーばかりを起用する、医師が常駐しておらずダンサーが即座に
適切な医療を受けられない、技術スタッフがしょっちゅうストライキをして
公演が中止になる、など、意識や制度の問題が山積み・・・。

創作にもっと時間をかけて打ち込みたいのに、反発がある中で、これまでの「常識」を
打ち破ろうとするのは、大変だったことでしょう。

昔は素晴らしかったオペラ座のバレエも、今は他のバレエ団に負けている、
社会の手本になれないような組織のバレエ団に未来はない、と語るミルピエ。
パリでオペラ座のバレエ公演を見ることは、私のいつかはしてみたいことリストに
入っていますが、オペラ座はこれからどうなっていくのでしょうか?!

毎日忙殺されているのに、笑顔やユーモアを忘れず、常にインスピレーションを求め、
ダンサーたちのモチベーションを上げて高みへ連れていこうと努力するミルピエには、
本当に感心します。

新作バレエの公演本番の映像は、もっと普通にじっくり見たい、とも思いましたが、
音を排除したスローモーションや、レッスン風景と重ね合わせる、などの演出は、
「飽きさせない」工夫でもあり、生の舞台では得られない効果を出していて、
素晴らしくもあったと思います。

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# by cathy_kate | 2017-01-09 14:47 | 第五幕 映画 | Comments(0)

「マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル」 Bunkamura ザ・ミュージアム

フィンランドのMarimekkoは、衣類、食器、文具などで知られ、日本でも人気。
別に「北欧雑貨」好き、でもないのですが、鮮やかでシンプルなデザインには
目を奪われます。(でも、高価ですねー!)

ドレスは、今着ても違和感がなさそうな普遍的な形。
というか、最近は、1960~70年代くらい?のこういう寸胴系(直線的なカット)の
ワンピースが多いですよね。

モデルがドレスを着ている写真を見て、体に凹凸がある人が着るからすてきなのだな、
と実感(笑)。
体形が平らなのに、大人っぽく着こなすのは難しい。
少女っぽく着るものなのかもしれないが。

北欧はスウェーデンに一度行ったことがあるだけですが、冬は日光がなくて暗い
だろうから、こういう明るいデザインのものを持ちたくなるのかな?

日本人デザイナーも2人紹介されていて、特に、1970年代初頭に働いていた人が
いたと知って、驚きました。

手芸とかができたら、こういう布地を買って、好きなものを手作りできるんでしょうね。
いいなあ。

最近、人生で何度目かのファッション危機(?)を迎えていて、何を着たらいいのか
よくわからない。ちぐはぐな感じがして、居心地が悪いような。
顔と体が変化している時期だからなのでしょうね(笑)
自分では(少なくとも今は)絶対に着ないであろうマリメッコの服を眺めながら、
とりあえず不要な服をもっと処分して、クローゼットも頭もすっきりさせよう、
と思いました。
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# by cathy_kate | 2017-01-09 13:58 | 第二幕 美術 | Comments(0)

『ほんとうはひとつの話』 E.L.カニグズバーグ作

ほんとうはひとつの話 (1977年) (岩波ものがたりの本)

E.L. カニグズバーグ / 岩波書店



原題:Altogether, One at a Time(1971年)
松永ふみ子訳

邦訳の刊行が1977年なので、今なら「タブー」とされそうな訳語も。
子どものための短編集で、4編収められています。

「ジェイソンを招ぶ(よぶ)」「流星の夜」「デブ・キャンプ」
「ママと天国の真珠の門のこと」のうち、なぜか、「流星の夜」だけ、
きっと読んだことがある、という記憶が残っていました。

たぶん、そうであれば、他の3作品も子どものころ読んだのでしょうけど、
覚えていません。
子どものときに読んでも、よく意味がわからなかったのかも。

障がいや人種差別、コンプレックス、などを扱っていて、大人が読んでも、
耳が痛いかもしれません(笑)

子どものいやらしさを、いとおしく描きながら、文章はあくまで冷静。
さすが、長編では『クローディアの秘密』『魔女ジェニファとわたし』で
よく知られるカニグズバーグ、その筆致が素晴らしい。
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# by cathy_kate | 2017-01-09 13:40 | 第一幕 本 | Comments(0)

「小さな園の大きな奇跡」 エイドリアン・クワン監督

原題:五個小孩的校長/Little Big Master
2015年香港・中国

香港映画、と聞いてイメージするのとはだいぶ違う、でも、ちょっと昔の
香港映画にも、少しダサい感じのほのぼの系はありましたよね。

この作品は、実話に基づいているそうな。
出来過ぎな感じのすてきな中年カップルが登場し、かわいい女の子たちが、
閉鎖寸前の幼稚園の園児として登場する。

どの子も貧しく、家庭の事情も問題もさまざま。
安い給料で園長になった主人公は、高学歴のエリートだけど、子供の成長を
熱心に望み、何より子どもたちが大好き。

最後は泣けますのですー。
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# by cathy_kate | 2017-01-08 00:01 | 第五幕 映画 | Comments(0)

デザインの解剖展―身近なものから世界を見る方法(21_21 DESIGN SIGHT)

巨大な「きのこの山」の模型とかがあるの・・・。
他にも、牛乳とか。実物大?の牛の置物もあるし。
細かい「解剖書」みたいのが、それぞれの商品に付いてて。

う~ん、これ展示かね?
ちょっとつまらなかったなあ。
デザインの心得がないせいか?

これまで行った展覧会の中で、一番、鑑賞者のカップル率が高かったです~。
立地はなかなかいいですね。公園の中にあって。お散歩にぴったりでしょう。
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# by cathy_kate | 2017-01-07 23:32 | 第二幕 美術 | Comments(0)

ダリ展(国立新美術館)

展覧会に行ってから時がたっているので、記憶が薄れていますが・・・。

作品を見ているうちに、ダリの悲しみを感じてしまうのはなぜ?

シュルレアリスムの映画『アンダルシアの犬』を久しぶりに見た。
ディズニーの、ダリへのオマージュのようなアニメ映画にはなんとなく脱帽。
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# by cathy_kate | 2017-01-07 22:52 | 第二幕 美術 | Comments(0)